IJT2008(1/23-26開催中)に行ってきた。初日は雪で人出も少なかったらしいが、2日めは盛況だったようだ。
今日は大手を振って買い手側の論理での参加(笑)。真珠に関して、客観的な立場で観察することに。まさに連材があふれかえっている。タヒチの黒蝶真珠は小粒連が豊富。あこや真珠同様に、そこそこ綺麗なものはいつでも買えるという状況になってきた。白蝶連は海外バイヤーを意識してか、大振りのものも目に付いた。白蝶真珠のクリーム色かがったパステル系のグリーンに魅せられる。
タヒチのトッピンにこだわっている某社の品揃えとそのマーケティングは際だっていた。マルチのチョーカーは、9ミリ前後で可愛らしくてシックだ。同じ品質のものが並んでいる場合、そこにストーリーとコンセプトがあるかどうか、お客様の立場にたった応対があるかどうか、ここで大きく差が開く。「にぎわって売れている店」イコール「良い店」では無い、ということがハッキリとわかる展示会だった。
売り手(作り手)側の論理で製品を作り並べているだけの小手先のマーケティングでは勝てない。「てまひまかかっている商品がある」ということが感じられないと、お客様は素通りしてゆく。
海外ブース(特にヨーロッパ)はあいかわらずゆるぎないコンセプトと自信に満ちた対応。地金の高騰でサンプルはシルバーという店も多いが、国内では9金や10金のチェーンも出てきた昨今、手作りで重厚なモノを見ると安心する。ジュエリーの概念が「代々受け継ぐものである」という歴史のうらづけがある点で、日本はまだまだ歴史が浅いのだ、と痛感。