コスチュームジュエリーとは、もともと舞台衣装用に派手で汗や造作に耐えられるジュエリーのこと。ミッドセンチュリーのヴィンテージものなど、ハスケル、ディオール、スキャパレリなど有名な工房のものに代表される素晴らしい特徴のある逸品もあり、いまだにヨーロッパアンティークの世界では特筆すべき存在です。本物の宝石では造ることができない大胆なデザインや色づかい、大きさなどは見ていても楽しいもの。その中ではフェイク・パール(模造真珠)も大きな位置をしめています。
さて先頃の大統領選を見るとファーストレディ候補たちの衣装やジュエリー合戦は目を見張ります。そして彼女たち、実は「フェイク・パール」を上手に取り入れています。
新聞やネット上の写真だけ見ていると、彼女たちほどの人には「本物を提供するブランド」とか「スポンサー」があるのかと思っていたのですが、いろいろな記事を読んでみると実は「フェイクを上手に着けている」と知りました。
長期戦であり旅巡業に近いでしょう、ライトを浴びつづけたくさんの汗をかくことを考えるとメンテナンスが楽で見栄えのするフェイクを選ぶのは必然かも知れません。なにより本物よりも「軽い」はずなので、疲労度も違うでしょうし(笑)
もちろん彼女たちのオーラと雰囲気でフェイクが「本物に見えてしまう」という効果や、高級品では無くても美しく装うことは国民へのアピールにも繋がるはず。
ミシェル・オバマは「洋服も通販で買ったのよ~」と宣うほどだったので、この下の写真のものがやはり「faux pearl(にせの真珠)」と書いてある記事を読んで納得、そしてなぜだか好感度があがったしだいです(笑)
これが全部本物だったとしたら・・・庶民派返上??
ちょっと多すぎる気もいたしますが・・・。
このシンディ・マケインのネックレスは、大小サイズも違うし色のセンスも素敵。
カジュアルなシャツに合わせても品がよくプラチナブロンドに映えるパステルカラー。
とてもフェイクには見えません~。おしゃれ上級者のお手本ですね。
トリは、元祖なこちらの美女。
ジャクリーヌ・ケネディが愛用していた3連のフェイクネックレス(刻印はケネス・J・レーンで、いまでもこのブランドは大人気ですね)
さて・・・それでも、さすがに本物を着けていらっしゃる方がおります。
それは、ヒラリー・クリントン上院議員であります。
その話は、また続きます。