ミッドタウンのロートレック展に行ってきた。ムーランルージュを代表とするパリの華やかなりしころ(ベル・エポック)の音楽が聞こえてくる。油彩よりも、版画やポスター、雑誌の挿絵など商業画家というイメージが強いロートレックだが、有名な絵画は晩年の10年で描かれているという。今回はオルセー美術館から日本初公開の作品も並ぶ。
押さえ込んだ色合いは、どこか和風。やはり他の印象派画家同様に「浮世絵」や日本文化からの影響が大きい。ロートレックが愛情こめて描く娼婦や踊り子たちの日常の顔は、のほほんとして屈託がない。
モンマルトルのカフェでのんびり道行く人を眺めていたい、そんな気持になった午後でした。